
そもそも、なぜこれほど割合が高いのか、日米地位協定に詳しい専門家は、日本とアメリカの法律の違いを指摘します。
▼琉球大学 山本章子 准教授
「日本が血中アルコール濃度0.3mgが規制値なのに対して、アメリカは0.8mg。2倍以上あります。アメリカで飲酒運転のマナーとして『1時間に1杯以上飲むんじゃないよ。2杯飲んだら、2時間運転したらいけない』と教わっている。その感覚が抜けないのが大きいと思います」
さらに、日本での運転許可証の取得が極めて簡易であることも、無理解なままの運転につながっていると指摘します。
▼琉球大学 山本章子 准教授
「座学と筆記試験で、ほぼ実技がない状況で簡単に許可証が発行されてしまうので、ただでさえ右ハンドルから左ハンドルへ変更があるのに、飲酒に対する規制への理解が十分じゃない状態で運転しています。飲酒運転の体験もいいんですけど、基本的な日本の運転ルールを実技で叩き込むことも一緒にやってほしいです」
今回の講習会が一時的な意識改革に留まるのか、それとも飲酒絡みの事故の減少につながるのか、今後も注目されます。