これまで日米合同で実施されてきた沖縄市内でのパトロールをめぐり、今月、アメリカ軍が初めて単独で実施していたことが分かりました。

アメリカ海兵隊によりますとアメリカ軍が単独でパトロールしたのは今月13日で、沖縄市のゲート通りで午前1時からの3時間実施されました。

25人の憲兵隊が、午前1時から5時までの基地外で行動を制限するリバティー制度に則って兵士を取り締まったということです。

その際、軍人IDの提示を拒否し、指示に従わないなど軍法に違反した兵士は、逮捕・連行したとしています。基地周辺の歓楽街でのパトロールはことし4月に、日米合同で行うかたちで始まり、これまでに5回行われていましたが、アメリカ軍単独での実施は今回が初めてです。


▼玉城知事
「お互いが距離を置いてやるというよりも、連携してやるところは連携してやりましょうということ。私としては、前向きに捉えながら、各々の“権力の暴走”にならないようにしていくことが、住民にとっても安全な関係性だと理解が進むと思う」

玉城知事は、リバティー制度を守らせる取り組みは、隊員教育のなかで行われるべきとしたうえで、事前に十分な意見交換がなされることを前提に、基地外の憲兵隊のパトロールに一定の理解も示しました。

しかし県警による取り締りとの境界線など、日米地位協定上の問題は棚上げされたままで、今後の動きに注視が必要です。