沖縄地区税関は、ことし6月までの半年間に摘発した不正薬物の密輸事件は19件で、前の年の同じ時期に比べて75%減少したと発表しました。
沖縄地区税関によりますと、ことし1月から6月までの間に那覇空港などで摘発された、覚せい剤や大麻などの不正薬物の密輸事件は19件で、76件だった前の年の同じ時期に比べて75%減少したということです。
押収量はおよそ157グラムで、およそ19.8キログラムだった前の年の同じ時期に比べて、99%減少しました。

このうち最も多かった密輸方法は、航空機と国際郵便を利用した手口でそれぞれ8件となっています。
摘発件数と押収量が大幅に減少した理由について沖縄地区税関は、去年、摘発が相次いだアメリカから県内のアメリカ軍基地に送られた「非公用軍事郵便物」を用いた密輸を阻止したためなどとしています。
▼沖縄地区税関 知念勝政 特別審理官
「米軍と共同で捜査を進めたことが、密輸抑止には効果的であることが実証されたので、米軍捜査機関と連携を強化して、双方で情報交換や意識の共有をしながら今後も進めていきます」
沖縄地区税関は海外からの航空便などの増便に伴うインバウンド客の増加を踏まえ、今後も検査を強化していく方針です。