アメリカ軍は27日午後、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行しました。嘉手納基地での訓練はことしに入り3回目です。

▼高瀬弘行中部通信員「嘉手納基地の上空です。兵士が次々とパラシュートを使って降下していきます」
27日午後4時過ぎ、嘉手納基地ではC-130輸送機が上空を旋回飛行した後、兵士らがパラシュートで降下し基地内の緑地帯に着地するのが確認されました。

嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は、原則伊江島で実施すると1996年のSACO最終報告で日米両政府が合意していて、県や地元自治体が再三に渡って中止を求めていますが、ことしに入り3回目の強行となります。

玉城知事は「県民の思いを踏みにじるもので大変遺憾だ」として伊江島の滑走路の改修が完了することし11月までの間、国外・県外での訓練実施を求めるコメントを発表しました。
嘉手納基地では、去年1年間にSACO合意以降で最多となる9回ものパラシュート降下訓練が実施されていて、半ば常態化しています。