米軍嘉手納基地の旧海軍駐機場が今年4月以降、連日のように使用され騒音が発生しているとして周辺住民が今後、一切使用しないよう沖縄防衛局に要請しました。

嘉手納町屋良の住宅地近くにあった嘉手納基地の旧海軍駐機場は、基地負担軽減策の一環として1996年の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告に基づき、滑走路の南側へ移転されました。

2017年1月から米軍は新たな駐機場を使い始めたものの度々、旧駐機場も使い続けていて今年4月下旬以降連日のように、昼夜を問わずヘリコプターがエンジンを稼働させるなどして、騒音が発生するのが確認されています。この事態を受け、嘉手納町内6つの行政区の住民の代表18人で組織する「嘉手納町基地対策協議会」は今月25日沖縄防衛局を訪れ、旧海軍駐機場での航空機の使用を今後一切行わないよう求める抗議決議文を手渡しました。

応対した沖縄防衛局の伊藤晋哉局長は「度重なる航空機による使用は沖縄防衛局として大きな問題だと考えている。現在、米側と使用を避けるための具体的な調整を行っている」と取り組みの現状を説明しました。

協議会では来月、外務省沖縄事務所にも同様の要請を行い負担の軽減を求めることにしています。