アメリカ海兵隊がUH-1ヘリコプターからバッグを落下させた事故で、アメリカ軍と沖縄防衛局は6日、バッグが見つからないなかすべての捜索を打ち切りました。

先月13日、アメリカ海兵隊は普天間基地所属のUH-1ヘリコプターから、発火性のある発炎筒などが入った重さおよそ18キロのバッグを落下させました。

アメリカ軍と沖縄防衛局は今帰仁村と名護市で捜索にあたっていましたが、この日ですべての捜索を打ち切りました。

沖縄防衛局は県や地元自治体に説明を行いましたが、バッグ落下から3週間が過ぎてもなお発見に至らないなか、地元の不安は拭えていません。

▼名護市呉我区・渡久地豊区長
「沖縄の県民はいつでもこういった不安を抱えて生活しているということを今回改めて思い知らされました。最低限、飛行物から落下物がないような対策は少なくとも努力して成し遂げてほしい」

沖縄防衛局は、アメリカ軍がバッグを落下させたとする地点において、ドローンで異常が見つかった場所をすべて確認したものの発見できず捜索を終了したと県に説明しました。

▼又吉基地対策統括監
「県としては発火物とという危険物、自然発火の可能性は低いということだったが、発火の可能性があるのであれば捜索は続けるべきだと申し伝えました」

アメリカ軍機の飛行に関する安全性が問題視されるなか、沖縄防衛局は県に対し落下の原因について「調査中」との説明にとどめています。