委託元が着物を用意 希望した衣装で迎えた"晴れの日"
その後、若者たちは業者と連絡が取れなくなり、成人の日を前に不安な日々を過ごすことに…。
すると名護市の貸衣装店2店舗が、はかま・振袖の無償レンタルを申し出ましたが、最終的に、連絡不通となっていた業者に業務委託していた那覇市の貸衣装会社がはかまなどを用意し、二十歳の若者たちは無事に希望した衣装で晴れの日を迎えることができました。
▼石垣塁さん(20)
「6時起きです。眠いです」
▼新垣潤希さん(20)
「(はかまを)着られるか分からなくて、全員着られないかもしれないとテンションが下がっていたので、実際に着ることができて嬉しさが増しています」
待ちに待った晴れの日。名護市の市民会館で開かれた式典では、トラブルを乗り越えた親川海広さんが、代表挨拶を行いました。
▼親川海大さん(20)
「どのような自分になるかはこれからの努力次第です。大人としての自覚を持ち、責任ある社会人として常に前向きに希望をもって歩んでいくことを、ここに誓います」
トラブルに巻きこまれたほかの若者たちもー。
▼砂川志輝さん(20)
「みんなで着られてよかった。ほっとしています」
▼具志堅麗乃さん(20)
「(出来は)100点です。大人になるので迷惑かけないように生きます」
▼當間光希さん(20)
「みんなで着られてとても楽しいです」
代表挨拶をした親川さんはこの日を節目として、将来の目標を見据えます。
▼音親川海大さん(20)
「二十歳として長い道のりを歩んでいくと思うんですけど、絶対に忘れられない思い出になりました。憧れだった床屋・バーバーショップを、独立して名護市に建てるのを目標にして、かっこいい人から、かっこいいと言われる存在になりたいです」
各々の想いを胸に、決意を新たにした若者たち。
晴れの日を大人の身勝手な事情で、奪うことは決して許されるものではありません。
このようなトラブルが今後繰り返されないことを切に願います。
【記者メモ】
今回、トラブルの発端となった名護市の業者は、委託元の那覇市の貸衣装会社から
業務上横領の疑いで刑事告訴されていますが、現在も業者と連絡はついてないということです。