去年、鹿児島県の屋久島沖でアメリカ空軍のオスプレイが墜落した事故について、アメリカのメディアは「ローターのギアボックスに不具合が生じた可能性がある」と報じました。

アメリカのNBCテレビは、去年11月鹿児島県の屋久島沖でアメリカ空軍のCV―22オスプレイが墜落した原因について、政府関係者がプロペラのローターのギアボックスに不具合があった可能性を検証していると報じました。

この報道を受けてアメリカ空軍特殊作戦司令部は「原因を特定するために試験と分析が続いている」と声明を発表しましたが、機体のどの部分に不具合が生じたかは明らかにしていません。

オスプレイをめぐってはこのほか、県内にも飛来するアメリカ海軍のCMV―22オスプレイについて、アメリカ国防総省が、装置に不具合があり「運用に適していない」と評価していたことが分かりました。

連邦議会に提出した報告書によりますと、機体の凍結を防ぐ装置の不具合が任務失敗・終了原因の44パーセントを占めているということです。

おととし3月、石垣空港に海兵隊のMV―22オスプレイが緊急着陸していますが、その原因も凍結を防ぐ装置の不具合でした。