「指定野菜」になることで流通量や価格が安定
ブロッコリーが指定野菜に選ばれた背景には需要の高まりがあります。国の調査によると、2022年の出荷量は15万7100トンで、この20年で1.5倍以上に増えています。

14種類の指定野菜の中に追加されることで、国のルールに沿って生産や出荷が行われるため、市場の流通量や価格が安定します。
(コープおおいた・釘宮昌男さん)「指定野菜になることで、安定的な入荷と価格で利用できるので、消費者の方にとってはとても良いことと思う」
飲食店でも歓迎の声が上がっています。「夢珈別府店」はモーニングとランチを楽しめる人気のカフェで、9種類の手作りスープも手がけています。このうちブロッコリーのクリームスープは茎まで丸ごと地獄蒸しにし、旨みと甘みをひき出しました一品です。
(夢珈別府店・東哲寛料理長)「ブロッコリーがメインで、25パーセントほど使っている」
夢珈別府店は、「指定野菜」にブロッコリーが追加され、注目されることをきっかけに新たなメニューを考案していきたといいます。

(東哲寛料理長)「ブロッコリーはオールジャンルでいけるので、料理のレパートリーは増えそうで、新メニューにも多く取り入れてアピールしていきたい」
消費者や飲食店で期待が高まる一方、生産者にはハードルもあるようです。