大分県内各地で紅葉が見ごろを迎える中、中津市耶馬渓町では70年変わらない料理が人気を集めています。

中津市耶馬渓町の景勝地「一目八景」では、いま紅葉が見ごろを迎えています。今年は夏に雨が少なく秋にかけても暑さが続いたことで、例年に比べて色付きが悪いということですが、訪れた人たちは岩肌と木々のコントラストを楽しんでいました。

(訪れた人)「今年暖かったので、少し遅れるかなと思ってこの時期にしたけど、ちょっと雄大な景色で圧倒される感じ」「岩がすごいですよね。紅葉はもう少し期待していたけど少し残念」「ちょっと色があるといい。でもだいぶきれいですよね」

一目八景のすぐ目の前にある老舗のそば店「深瀬屋」は、この時期は連日行列ができるほどの賑わいです。皆さんのお目当てはー

(井口キャスター)「深瀬屋さんの名物といえば山かけそば、創業以来70年変わらぬ味を守っています」

この地で70年続く深瀬屋では、85歳になる二代目の藤本輝雄さんが先代の味を守り続けています。

(深瀬屋・藤本輝雄さん)「手打ちだけはこだわっていますけどね。それと昔、ばあちゃんから習ったことを忠実にしています。

名物の山かけそばは、打ちたての9割そばにすりたての自然薯がたっぷりのった一品。椎茸と昆布、いりこでとった優しい味わいの出汁にそばと自然薯が絡みます。

(お客さん)「天然の山芋は粘りも違うし一味違います。とても美味しいです」「いつもおいしい。紅葉よりそばです」

県の内外から多くの人が紅葉狩りに訪れる一目八景。見ごろは今週いっぱい続きそうです。