家庭で使用済みの食用油を原料とした燃料で作業用の車両を運行する実証実験が大分空港で始まっています。
この取り組みは二酸化炭素の排出量削減につなげようと日本航空が11月から実施しているものです。大分空港にある荷物を運ぶ作業車両には家庭で使用済みの天ぷら油を原料として国東市の企業が製造した高純度のバイオディーゼル燃料が使われています。
国東市では今年4月から廃棄される食用油を回収してバイオディーゼル燃料を製造する取り組みが進んでいます。通常、車両に使用される軽油と比較すると二酸化炭素の排出量が1リットル当たりおよそ2.6キロ削減できるということです。
(日本航空大分支店・大多和繁孝支店長)「既存燃料車両において改造なしにそのままドロッピング燃料として使用可能であり、廃棄物のリサイクル、エネルギーの地域循環に貢献できると考えている」
実証実験の期間は来年10月末までで燃料の供給体制や、車両のエンジンに不具合がないかなどを確認して問題なければ正式に導入される予定です。