津波が発生した際の避難場所として大分市で整備が進められてきた高台が完成し、6日、記念式典と地元住民を対象にした見学会が行われました。

大分市東部の、海に近い家島地区に完成したのは新たな津波避難場所、「家島命山」です。この地区は南海トラフ地震により、最大3.6メートルの津波が想定されていますが、避難できる高台が1か所しかありませんでした。

住民の要望を受けて、市は去年から高台の整備を進め、10月末、工事が終了。6日記念式典と見学会が行われました。

(大分市防災局防災危機管理課・後藤芳和参事補)「住民の憩いの場としても活用していただき、もし津波が来た場合はこの施設に逃げ込んで命を守っていただきたい」

整備された人工の高台は標高10メートル。頂上にある避難スペースの広さはおよそ400平方メートルで、最大で400人を収容できます。また、テントや簡易トイレなど避難生活に必要な物資も保管されています。

(地域の人)「ここにとりあえず逃げようという準備や装備をしていきたい」「40メートル道路の橋が避難場所だったが、こういったいい場所を設けていただいて本当に良かった」

大分市内に整備された津波避難用の高台は三佐地区に続き2か所目となります。