大分県内の定時制や通信制の高校を対象にした生活体験発表大会が開かれ、生徒たちが困難を乗り越えて成長を遂げたエピソードを披露しました。

この大会は定時制や通信制の高校に通う生徒に学校生活を通して学んだ貴重な体験を発表してもらう目的で、毎年開催されています。13日は教職員や生徒らおよそ300人を前に県内にある4校の代表者5人が自らの体験談を披露しました。

(大分工業高校定時制・永居美紅さん)「自分で自分を変えることはそう簡単なことではありませんが、勇気を出して行動すれば人と関わることが苦手でも変わることができました」

中学生のときに不登校になったという大分工業高校定時制の永居美紅さん。高校に入学してから勇気を出して人間関係のトラウマを克服するまでの実体験を語りました。

爽風館高校定時制の長東完樹さんは友達の一言でリーダーの重責から解放されたエピソードを紹介し、互いに助け合い認め合う共生社会の実現を訴えました。

(爽風館高校定時制・長東完樹さん)「私には夢ができました。それはみんなが対等で助け合うだれにとっても住心地の良い社会を築けるように行動に移せる人間になることです。この夢の実現に向けて自分を大切にし周りの人を大切にしていきたいです」

13日の大会で最優秀賞に選ばれた長東さんは、今年11月に東京で開かれる全国大会に出場します。