今回は2022年、正式に部として認められ、5月、200人以上が参加したイベントを成功させた大分県内一のマンモス校、大分東明高校社会部を取材しました。
2020年前から活動をはじめ、2022年度、同好会から正式に部として認められた大分東明高校社会部。発起人で部長の衛藤悠希さんに創部のきっかけを聞きました。
(部長・衛藤悠希さん)「社会的な課題にすごく興味や関心があって、探究活動という授業があるんですけど、探究するはずのになぜか調べ学習で終わってしまっていた。自分たちで、高校生が主体的に社会課題に取り組む、そういう場所をつくればいいんじゃないかと思った」

地方創生など大分の課題を中心に調査し、行動につなげるのが社会部。衛藤部長の考えに賛同して、中学時代同じ化学部員だった4人の同級生が集まって同好会としてスタートしました。
(中村野乃花さん)「調べていくうちに深刻だなと分かったから、まずはどんな方法でもいいから手探りで大分県全体を盛り上げる方法が見つかればいいなと思って」
(板谷康介さん)「この5人のメンバーだったら何でもできると思った。お互いに案を出し合ったりして、前に上手く進めているところが楽しいところです」
その中で5人が考えたのが、「宇宙港クイズ大会」。県の活性化が期待される宇宙港や宇宙ビジネスについて若い世代に興味や関心を持ってもらう企画です。

(衛藤部長)「○×クイズや4択クイズを通じて高校生がなじみやすい、押し付ける形ではなく向こうから来てくれるような状態を目指したい」
このアイデアが、内閣府の政策アイデアコンテストで九州経済産業局長賞を受賞。

さらに企画を実現させるため、企業や大分市内の商店街に生徒自身で提案して協力を募りました。
(副部長・秦聡一朗さん)「高校生が主体となって行う新しい地方創生の形を提起出来ると考えます」
■ 30人を超える仲間が支援
そして、5月28日大分市中央通りの歩行者天国で大会を開催。有志の生徒30人以上も協力して準備から当日の運営まで行いました。
その結果、クイズには260人が参加して成功を収めました。


(仲間の生徒)「大変だったけど、やりがいがあったので楽しかったです」「(クイズのために)勉強してきたという人もいて参加してもらって嬉しかったです」
大会後、初めての部活で手伝った生徒も交えて反省会を開き、次回への課題を整理。関わった生徒たちも今回の活動に充実感を得ていました。