(被害にあった男子大学生)「悔しいし、腹立たしいです。人をひいて、僕の大事な人を殺めて、それでもなお逃げるっていう、本当に人として最低かなと思います。人じゃないですよね」

「見つけたら僕がこの手でやっちゃいたいぐらい、すごくもうムカつく。自分がしたことをわかっているんだったら自首してほしいですし、ここまで逃げる根性にイラッときます」

「(八田容疑者の)そういう行動にもすごい腹が立つし、何もできない自分たちにもすごい悔しさもあるし、本当に怒りももちろんありますけど、悔しいです」

2人の夢は経営者「もし今となりに彼がいたら…」

「27日、一回忌の葬儀に行ってきたんですけど、彼はまだこの世にいるんじゃないかなと正直思っています。本当に実感が湧かない。すごく会いたいです。叶わないですけど…」

「彼はとにかく優しくて、常に笑っている感じで、でも芯がしっかりしている。すごく良いやつでした」

「(大学の)イベントでたまたま会ったのがきっかけで、服や音楽やアウトドアの趣味が合ったので、2人で湯布院に行ったり、キャンプしたり。

僕は友達を選んでしまうタイプで…でも彼はそんな僕に、すっと入ってきてくれた。心を許し合った1人でした。どんどん仲良くなって、これからの大学生活を一緒に歩んでいく仲だったと思う」

僕も彼も、将来の夢が経営者でした。僕はグローバルに活躍したいと思っていたので、留学して、英語も中国語も勉強して活躍したいんだっていうふうに伝えて、彼もすごく熱心に勉強していた。ライバルじゃないですけど、尊敬しているし、一緒に夢を競い合える仲間で、大切な1人でした

「事件がなく、いま隣に彼がいたら…?そうですね、間違いなく親友です。2人で色んなところに行っていたと思うし、もしかしたら2人で何かビジネスをちょっと始めたいなとか、そういうふうに思っていたかもしれない

「彼のこれからの未来が、事件で潰されたってのは、すごく腹立つし悔しいですけど…何かそこで止まっていても、多分、彼に天国で笑われていると思うんで。彼の分まで、僕が頑張らなきゃなっていう決意は、すごく強いです」

いつまでも下を向いてられない――
1年という月日が、気持ちと行動に変化をもたらし始めています。

事件前までは、「自分がいい暮らしして、自分だけがいい思いする」ために経営者になりたかったと話す男子大学生は、この1年間の友人や関係者の支えによって、「自分のためじゃなくて、人のために何かしてあげたい」という気持ちで経営者を志すようになりました。23年8月には、夢に向けて、海外留学に飛び立ちます。

“話す気になれなかった”メディアの取材にも、「自分が話すことで解決に繋げたい」と応じていただけるようになりました。

(被害にあった男子大学生)「この事件は、地方ではたくさん放送されて、事件の認知度もすごく高くなっていると思うんです。けれど、都会や中心部に行くにつれて、認知されていないと思うので、もっと全国的に取り上げてほしいと思っています」

「とにかく、忘れてほしくない。多くの人に知ってもらうことが、犯人逮捕への一番の近道だと思うので、私も頑張ります」

「捕まるまで、ずっとやる。」

情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131