「地域の特産を守りたい」効率化で給料も安定
そうした現状を打破しようと導入したのがオランダ式の「ダッチライト」というハウスです。上部の一番高いところまで5メートル75センチあり、空気が抜けやすいのが特徴。空間を大きくすることで中の環境がよくなるといいます。また、風速55メートルにも耐えうる頑丈さだけでなく、光や温度の状況にあわせてハウス内をコントロール。さらに、水分や肥料やりも自動的に行われるため、従業員の作業の効率化につながっているといいます。

(エコファーム21・佐藤裕二さん)「農業のイメージはきつい、休みがないだったが、こういう施設だったら休みもきちんとあるし、給料も安定してもらえる」
太田さんはトマトの生育だけでなく、働き手にとっても理想的な環境をつくることで雇用を生み出し、「地域の特産を守りたい」と意気込みます。
(エコファーム21・太田修道代表理事)「小学校の子どもも喜んでハウスの中を走ってもらいますし、若い女性から『農業のイメージが変わった』という話もよく聞く。1人でも多くの人を農業という産業に引き込めればいいと思う」
竹田市を代表する農作物・トマト。地域の元気を生み出す力を未来につなげようと、まちをあげて奮闘しています。