従業員の子育てをサポートする事業所が各地で増えつつあります。仕事と育児が両立できる取り組みとは?実際の職場を取材しました。

職場ぐるみで…男女ともに育休取得率100%

ヘアカラー専門のマイパレットゆめタウン別府店。リーズナブルで予約なくサービスを受けられることが人気を集めています。忙しい店で働く従業員の半分が育児をしているママさんスタッフです。

(マイパレットゆめタウン別府店・三國友香理さん)「保育園から連絡があっても『行ってきていいよ』と周りのスタッフが言ってくれる」

去年4月からこの店で働く三國友香理さんは4歳と1歳の男の子のお母さんです。育児に忙しい母親でも働けるのは、この店が子育てサポート企業として『くるみん認定』を受けたからといいます。

(マイパレットゆめタウン別府店・齋藤臣元さん)「社員の家庭と仕事の両立を励んでいる」

社会全体で仕事と育児の両立を進めようという厚生労働省の『くるみん認定』。「職場ぐるみ」「会社ぐるみ」などの言葉からこのような愛称がつけられたそうです。

この制度は一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は申請を行うことによって「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けることができます。

さらに、高い水準の取り組みを継続的に行っている企業には『プラチナくるみん認定』を取得できます。

メリットとしては、認定を受けたことを広告などで対外的に明らかにでき、学生や社会一般へのイメージアップや優秀な従業員の採用・定着などにつながるといいます。

マイパレットでは以前、男性スタッフが休みにくい状況でしたが、今は男女ともに育児休暇取得率が100パーセントに変化。さらに育児休業中の給与も一定期間保証するなど働き方改革を進めた結果、2月に『くるみん認定』を受けました。

(マイパレットゆめタウン別府店・三國友香理さん)「困ったことがあったときに上司に相談できたり、周りの方がサポートしてくれたりするのでありがたい。小さいお子さんがいる方でも働きやすいと思う」