春のセンバツ高校野球に出場する大分商業。大会2日目の初戦で作新学院(栃木)と対戦することが決まっています。甲子園出発前、チームは最後の練習試合を行い、主砲の羽田野にホームランが飛び出すなど仕上がりの良さを見せました。

3年ぶり7回目のセンバツ出場となる大分商業は12日、佐賀の三養基高校と県内では最後となる練習試合を行いました。先発した児玉迅は最速136キロの真っすぐと2種類のカーブなどで緩急をつけたピッチングが持ち味。センバツ初戦の相手・作新学院には思い入れがあるといいます。

(児玉迅)「自分が初めて見に行った甲子園が作新学院の試合で本当にやってみたいチームだったので決まったときは素直にうれしかったです」

この日、球のキレに重点を置いたという児玉は4回で被安打2、三振5つを奪い、落ち着いたマウンドさばきを見せました。

(児玉迅)「球速は上がってきているんですけどコントロールがちょっと乱れる部分はあったのでそこは課題かなと思います。主軸の前にランナーを出すと盗塁で相手のチャンスを拡大してしまうので先頭バッターだったり上位打線をしっかり抑えられるようにやっていきたい」

一方、打線は12安打17得点と爆発。その主軸を担うのが182センチ、105キロと恵まれた体格の4番・羽田野颯未です。6回表、2アウトランナー3塁のチャンスで羽田野の打球は放物線を描いて場外へ。特大の2ランでパワーを見せつけました。

(羽田野颯未)「自分はパワーが一番の持ち味だと思っているので(甲子園では)4番としてやっぱりホームランを打ちたいという気持ちもあります。でも野球はチームプレーなのでつなぐバッティングも意識しつつプレーしていきたい」

試合は17―5で快勝しましたが、バントの精度など細かい課題も見つかりました。

(大道蓮主将)「長打の中に小技を絡めて点を取るというのが自分たちの野球なんですけど、バントをしっかり決められる成功率が勝利のカギになってくると思うのでマシンで球を速めに設定して練習するなど、いろいろな工夫をしながら勝てるようになっていきたい」

応援してくれる人にプレーで恩返しをしようと、「日本一の元気」をモットーに掲げる大商ナイン。いよいよ聖地での戦いに挑みます。

(大道蓮主将)「『日本一の元気』を全国の方々に見せたいですし大分商業の野球すごいなって言ってもらえるように頑張りたいと思います」