「畳の積み木」クラファンで先行販売、総額は目標の3倍以上に

宇佐市の佐々木畳店では2代目の佐々木康幸さんが畳の端材を活用した商品を生み出しました。

(佐々木社長)「畳を製作する上において、端材が出るんですよ、これすごくもったいないなと思ってまして」

完成したアップサイクル商品は丸とプラスの形状をしたカラフルな積み木「たたみたす」です。衰退する畳産業。畳表の生産量は25年間で10分の1以下にまで減少しています。佐々木さんは畳を知らない子どもたちにその魅力を知って欲しいという思いから「たたみたす」を開発しました。

(佐々木社長)「畳特有の柔らかさ、素材の柔らかさを生かして動く子供たちにも優しい積み木になっています」

実際に手にした子供たちは様々な形に積み重ね思い思いの遊び方で楽しみます。

(保護者)「子どもたちには肌触りもいいし、すごく安心出来るものだなと思います」「こんなに集中して遊ぶことがあるんだなと」

親子に好評な「たたみたす」。去年末、クラウドファンディングで先行販売したところ想定を超える反響があり、応援購入の総額は目標の3倍以上になりました。現役の畳職人として働く先代の治さんも康幸さんの取り組みに期待を寄せます。

(佐々木治さん)「我々の畳屋の感覚では考えられなかったようなことを息子が挑戦していますので、今後期待をしたいなと思っています」

佐々木さんは「たたみたす」で文化を守るだけでなく畳産業を盛り上げていきたいと考えています。

(佐々木社長)「まだ畳の可能性っていうのを追求していきたいなと思ってるんですよ。こんな発想があるんだとかこれ見てもらって、他の畳屋さんとかうちももっとこんなんやってみようってなって活性化に繋がったら、本当いいなと思ってます」

捨てられるはずのものが魅力的な商品へと生まれ変わる「アップサイクル」。アイデアを活かした様々な挑戦が地域や産業の活性化につながっていきそうです。