大分県内の人気ラーメン店10店舗で“野菜麺”を使ったオリジナルメニューが新たに登場。麺に4種類の野菜が練り込まれていて、ほのかに鼻に抜けるさわやかな香りを楽しめるということです。数量限定での提供ですが、新感覚のラーメンとして話題となっています。
このプロジェクトは大分市農政課が企画。新型コロナの影響で大きなダメージを受けた市の特産「大葉」「みつば」「せり」「パセリ」の魅力を改めてPRしようと始めました。去年は4種類の野菜を練り込んだパスタ麺を開発。今年は中太・ストレートの“香り野菜麺”をつくり、大分県内の人気ラーメン店とタッグを組みました。

参加しているのは10店舗(「らぁ麺まる月」「麺Bar's NOODLE」「大分慶珉」「嫁の中華そば」「点法輪高松店」「つけ麺らー麺まる中」「noodlefactory LIFE」「豊後ラーメン一刀竜」「麺屋うぐいす」「めし屋賛辞」)で、香り野菜麺はあわせて1000食分を用意。それぞれの店で工夫を凝らしたメニューが提供されています。
このうちお昼時に行列もできる人気店「らぁ麺まる月」(大分市金池南)では新たに「梅しそまぜそば」(880円)が誕生。店自慢の梅つけめんをアレンジした混ぜそばで、香り高い麺の特徴を最大限引き出しています。
(らぁ麺まる月・塩月辰朗店主)「麺が特徴的ですごく香りが良かったので一番香りが引き立つのはこのまぜそばがいいのではないかと思ってこの麺に合うように梅しそまぜそばにしました」

香り野菜麺を使った限定メニューは常連客からも好評で、まる月では残りわずかとなっています。
(食べた人)「大葉とか香りがとってもよくおいしい」「口に入れたとき美味しいです。香味野菜の香りがふっとして」
一方、大分市小池原にある「大分慶珉」。家族連れにも人気のこちらの店では寒い季節にぴったりのメニューが誕生しました。それが「あんかけ醤油ラーメンベジ麺バージョン」(880円)です。人気メニューのあんかけラーメンをアレンジ。麺の風味を損なわないようにダシは鶏がらとカツオをベースにした優しい味わいが特徴です。
(大分慶珉)「うちは中華料理もやっているのであんかけラーメンっていうのをやってみようかなと思って、体の芯から温まることができるのでぜひ今の時期皆さん食べていただきたい」

企画を担当した大分市農政課の参事補、長藤聡さんは「野菜麺の良さを引き立たせるため、スープなど各店舗で様々な工夫をしてもらいました。4種の野菜は普段、脇役ですが、ラーメンとのコラボで主役にもなれるんです。評判も良く、今後もいろんな展開を考えていきたい」と話しています。
大分市が誇る香り野菜とラーメンとの初のコラボレーション企画。相乗効果で新たな魅力を発見できるかもしれません。