【検証】もしも「後方1メートル」に守っていたら
その後、私はサードのポジションについてシミュレーションを重ねていた。
「もしあの時、サードベースより後方1メートルの深い位置に守っていたら、どうなっていたか」
バッターからの距離は「約28.4メートル」に伸びる。あの凄まじい打球速度なら、後ろに下がってもライナーのまま突っ込んできただろう。しかし、空気抵抗と重力により、打球の通過位置は「あごから首」あたりと、確実に数センチは下がっていたはずだ。
その高さであれば、仮に捕球できず体に当たっていたとしても、眼球直撃や顔面骨折というリスクは100%回避できていた。
たった2メートルのポジショニングの差が、生死を分ける。これが、ホットコーナーに身を置く者が現代野球から突きつけられた、リアルな物理的教訓だ。



















