3シーズンぶりに流行期入りしたインフルエンザですが、大分県内の患者数が前の週に比べて4倍に。感染が急拡大し新型コロナとの同時流行が現実味を帯びています。

県内58の医療機関から報告された先週のインフルエンザ患者数は280人、1医療機関当たりでは4.83人と前の週の4倍となりました。

急増の要因について専門家に聞きました。

(県福祉保健部・藤内修二理事)「さすがに2年間流行がなかったことで、抵抗力が落ちてきたA香港型が国内で多く検出されている若い人にも症状がきつく出るのが特徴」

保健所別の患者数をみると、西部が8.4人、大分市が7.18人で特に目立ちます。このままのペースで進めば来週にも注意報基準を超える可能性があり、新型コロナとの同時流行も現実味を帯びてきます。

(藤内修二理事)「高齢者等でインフルエンザのために入院が必要になる人が増えてきますと医療機関が負担に耐えられなくなる。インフルエンザのワクチンは接種から大体2週間で効果が期待できます。今接種すれば流行のピークには十分間に合います」

新学期が始まり感染拡大が懸念されることから、県は毎朝の体温チェックなど健康観察の徹底を呼びかけています。