大分国際車いすマラソンまで、いよいよあと5日となりました。トラックの長距離種目で急成長を遂げ、日本のエース・鈴木朋樹も注目する期待の若手、岸澤宏樹に迫ります。
室内のローラーマシンで汗を流しながらフォームを確認する岸澤宏樹(29)は2024年の大会では、序盤から先頭集団に積極的に加わり、国内2位、総合5位に入賞しました。
(岸澤宏樹)「ハイペースで進むことは分かっていて、まずはそこに食らいつくという目標はできたと思います。トップのペースを肌で感じられたのは、去年の大きな収穫でした」
岸澤は中学生の頃に陸上競技をはじめ、ハードルの選手として活躍していましたが、大学3年生の時、トレーニング中の事故で脊髄を損傷しました。
(岸澤宏樹)「脊髄損傷の時は、陸上人生が終わったと最初に思いました。でも、1週間くらい経った時には、次の目標を探そうと決めていました。そこで出会ったのがパラ陸上です」
パラスポーツ選手として再スタートを切った岸澤は、高い身体能力を活かし、トラックの長距離種目で急成長。去年の神戸世界選手権では日本代表に初めて選ばれたほか、今年2月には5000メートルの日本記録を更新するなど、トップランナーの仲間入りを果たしました。
成長著しい岸澤に、日本のエース・鈴木朋樹もエールを送ります。
(鈴木朋樹)「すごい有望株だなと思います。今後マラソンに本格挑戦すれば、面白い選手になるでしょう
大分国際のフルマラソンは、岸澤にとって3度目の挑戦。今年の目標は自己ベストの更新と表彰台です。
(岸澤宏樹)「鈴木選手を追いかけないといけないと思っています。食らいついて、ひたすら耐えて、自己ベストは最低ラインですが、3位以内を目指したいです」
大分国際車いすマラソンは今月16日に大分市で開催されます。



















