タクシー送迎で支える現場
一方、少子化の進む豊後大野市では、部活動が軟式野球、女子バレー、卓球の3つしかなく、野球とバレーは3校合同で活動しています。

(緒方中1年)「選択肢が卓球かバレーしかなく、みんながバレーをやるって言ってたのでついていきました」
課題の一つが移動手段です。練習場となっている学校以外の2校から通う生徒は、タクシーで移動しています。送迎は原則として中学校間で行われ、費用は市が負担。タクシーは月4回まで利用でき、保護者からも好評です。

(保護者)「土曜日は自分も仕事で連れて行けないときがあるので、そういう面では助かっていますね」
国は今年度までを「改革推進期間」としてきましたが、移行が進んでいない地域が多いため、2026年度から2031年度までを「改革実行期間」として取り組みを進める方針です。
少子化や指導者の確保など、転換期を迎えている中学校の部活動。子どもたちがスポーツや文化活動に打ち込める環境をどう守っていくのか――地域の実情に応じた柔軟な取り組みが求められています。