高齢者や障害者など災害時に配慮が必要な人を受け入れる福祉避難所の開設訓練が大分県内では初めて、中津市で実施されました。
この訓練は災害時に福祉避難所のスムーズな開設と運営の継続に向けて、県やNPO法人リエラなどが初めて実施しました。

訓練には中津市内の特別養護老人ホームなど7つの福祉施設が参加し、線状降水帯の発生によって被災の恐れが高まっている想定で進められました。
参加した各施設の職員は、最初に配慮が必要な入所者を車に乗せて福祉避難所まで送り届けました。その後、滞在する部屋に案内して健康状態のチェックや食事を提供する手順を確認しました。
能登半島地震では福祉避難所が被災し、実際に開設されたのが一部にとどまった事例があり、体制の確保が課題となっています。
(県福祉保健企画課・吉村一彦さん)「きょうは中津市で実施したが、地域ごとのグループの連携を県内それぞれの地域で広げていきたい」
県内には福祉避難所が390か所あり、県は施設間の連携を強化することで有事に備えたいとしています。