大分県由布市の畑で「幻」といわれる珍しいフルーツがたわわに実り、8日朝も収穫作業が進められました。
芳醇な香りを漂わせ薄緑色の柔らかな果実、「ポポー」は、北米原産で熟成が早く日持ちしないことから幻のフルーツと呼ばれ、市場にはほぼ流通していません。

由布市湯布院町でポポーを手がける村田武さんは、2004年から栽培していて1000本からなる実の収穫が9月から始まっています。今年は例年通りの出来栄えで大きさや形も良いとのことです。
(八尋記者)「柔らかい食感とねっとりした甘みが特徴で、マンゴーやバナナのようなトロピカルな味が口の中に広がります」
ポポーは主にジャムに加工され、パンや料理の隠し味など幅広く活用できます。

(栽培農家・村田武さん)「ポポーという果物があることを知ってもらい、味わってもらうためにチャレンジしたい」
今年は2トン以上のポポーが収穫される見込みで、加工されたジャムは県内の道の駅や県外の百貨店などで販売されています。