臼杵市消防本部は28日、心肺停止状態の70代女性を搬送した際、装着していた心肺蘇生装置の人工呼吸機能のスイッチが切れたままだったと発表しました。女性は搬送先の病院で死亡が確認されましたが、医師は死亡との因果関係はないとしています。

大分県臼杵市内で7月28日午前9時すぎ、「送迎のために向かった家で70代女性が心肺停止状態である」「患者さんが冷たくなっている」と市内の医療機関の職員から119番通報がありました。

約10分後、救急隊員4人を乗せた救急車が現場に到着。隊員はその場で心肺蘇生装置を女性に装着し、心臓マッサージも行いながら市内の病院へ搬送しました。

しかし、病院で医師が診察した際、心肺蘇生装置の人工呼吸機能のスイッチが切れたままだったことがわかりました。

救急隊が人工呼吸機能の作動確認を怠っていたということです。

女性はその後、病院で死亡が確認されましたが、担当した医師は装置が作動していなかったことと死亡との因果関係はないとしています。

臼杵市消防本部は今回の事態を受けて、再発防止に向けた研修を実施し、搬送時に装置の作動確認を徹底する方針です。