7月20日に投開票が行われる参議院選挙大分選挙区では、前回補欠選挙に続き再び激戦に。立憲民主党の元職・吉田忠智氏(69)は、わずか341票差で敗れた前回の雪辱を期し、与野党逆転と生活者優先の政治の実現を訴えています。

吉田候補:
「まっとうな政治、そして支えあう社会、誰にでも居場所と出番のある社会、そうした政策制度の実現に向けて今回の参議院選挙、全力で戦い抜く決意です」

立憲民主党・元職の吉田忠智さん(69)は、物価高対策を政策の柱に掲げ、生活や労働者、そして生産者の味方として支持拡大を図っています。

吉田候補:
「物価高からあなたを守り抜く、国民のみなさんを守り抜く、食料品の消費税ゼロ、ガソリンの暫定税率を廃止して1リットル当たり25円下げる。教育の無償化など、そうした生活応援を前面に掲げて訴えています」

吉田さんは社民党時代の2010年に参議院比例区から初当選。2023年の補選に鞍替え出馬しましたが、341票差で敗れました。

自らを挑戦者として位置づけ、選挙カーで県内を回る中、反応してくれる人たちを見つけると、すぐさま車を降りて駆けつけます。わずかな触れ合いでも有権者の生の声を聞く貴重な機会だと吉田さんは捉えています。

吉田候補:
「参議院で与野党逆転して、生活者のみなさん優先の政治ができるようにしていきたい。どうか最後の最後までよろしくお願いします。みなさん、今回の選挙勝たせてください」

今回も連合大分の推薦を受けて臨む選挙戦。社民から支援、国民民主からもバックアップを受けています。さらに共産も支持に回り、事実上の野党共闘の枠組みが実現しています。

党本部も大分を重点区として、公示日には野田佳彦代表が大分入りしました。

野田代表:
「もっともっと皆さんの声が届く政治にするためには、参議院を変えていかなければならないんです。大分から参議院を変えましょう」

その後も小川淳也幹事長、枝野幸男最高顧問ら党幹部が次々と大分入り。激戦区の大分で吉田さんへの支持を訴えました。

枝野最高顧問:
「大分のみなさんにとっても単なる1議席ではない。参議院の我々勢力のリーダーとして、これからの日本を引っ張っていってくれるそのリーダーが吉田忠智さんだと私は思っている」

去年の衆議院選挙で与党が過半数割れし、吉田さんは、いま政治が大きな転換点を迎えているといいます。食料品の消費税ゼロやガソリンの暫定税率廃止を訴え、その財源として国の基金や外国為替特別会計を使う案を示して、「責任をもって政策を実現する」ことを強調します。

吉田候補:
「参議院で与野党逆転を果たして政治を変える、事実上の政権選択選挙だと思っている。2年前の苦い経験がありますから、最後まで気を抜くことなく、とにかく執念で戦って勝つ。そういった思いで戦っていきたい」

参議院議員選挙大分選挙区には届け出順に、白坂亜紀さん(58)自民・現。野中しんすけさん(38)参政・新。安倍正雄さん(46)諸派・新。二宮大造さん(54)諸派・新。吉田忠智さん(69)立憲・元の計5人が立候補しています。