台風14号は現在、大分県に最も接近しているとみられ、引き続き大雨や暴風などに厳重な警戒が必要です。夜明けとともに各地で土砂崩れなどが確認されていますが、県内ではこれまでに9人がけが、また九州電力大分支店によると県内では約2万6710戸が停電していると発表しています。

大型で強い台風14号は午前7時には福岡県飯塚市付近にあるとみられ、1時間におよそ15キロの速さで、北に進んでいると推定されます。

県内は全域が風速25メートル以上の暴風域に入っていて台風が最も近づく時間帯を迎えています。

佐伯市と宇佐市・由布市では警戒レベル5の緊急安全確保が出され命を守る最善の行動が呼びかけられています。

また、強風による転倒などでこれまでに9人がけがをして、臼杵市では70代の女性が避難所の階段でころんで、左肩を骨折しました。

降り始めからの雨量は佐伯市宇目で525.5ミリ、由布市湯布院町で470ミリなどとなっています。

交通機関は19日も始発から運休が続いていて高速道路も全線が通行止めとなっています。

また、九州電力大分支店は19日午前7時現在、大分県内で約2万6710戸が停電していると発表しました。

自治体別では大分市1770戸、別府市370戸、臼杵市1440戸、杵築市2230戸、日出町900戸、中津市240戸、豊後高田市1070戸、宇佐市1580戸、国東市1840戸、姫島村170戸、日田市90戸、竹田市660戸、由布市840戸、九重町100戸、玖珠町190戸、佐伯市11180戸、津久見市1330戸、豊後大野市750戸のあわせて約2万6710戸です。

また、大分県災害対策本部によりますと、県内では3182世帯、5285人が避難しているということです。

台風は大分県から少しずつ遠ざかりつつあるものの、引き続き厳重な警戒が必要です。