台風10号による安岐ダムの緊急放流で事前通知が遅れたことを受けて、大分県は再発防止策として、雨量の観測点を変更するなどし、予測精度を高める方針を明らかにしました。

国東市の安岐ダムでは、台風10号が接近していた8月29日に水位が急上昇したため、緊急放流を実施。3時間前と1時間前には関係機関への事前通知が必要ですが、いずれも遅れていたことが課題となっています。

これを受けて13日は、県が管理するダムの責任者が出席して会合を開きました。

この中で、年内に民間の気象会社と契約し、雨量の観測点をダム付近に変更するほか、予測を「1時間ごと」から「10分ごと」に短縮する方針を明らかにしました。

また、当時の対応について、県は「雨量予測が急激に増加したことで対応が間に合わなかった」と分析しています。