20年ぶりとなる新紙幣の発行まで半月あまりとなりました。今年7月3日に発行が始まり、1万円札は渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎の肖像がデザインされます。自動販売機や券売機の改修が急ピッチで進められていますが、小規模事業者にとっては負担が重く、悲鳴が上がっています。
バス乗客「新しいお札しかない」どう対応?
大分市内を中心に運行している大分バスでは、新紙幣に対応した両替機への切り替えを去年から進めています。しかし、現状で更新できているのは、200台のうち60台と3割にとどまっています。
大分バス乗合課 米田洋子課長代理:
「コストがかかるのが問題になっていて、残りの台数を更新すると1億円ぐらいかかるので厳しい」

大分バスが新たに導入する両替機は、新旧の千円札、新旧の500円、100円、50円に対応。2千円札、5千円札、1万円札は旧両替機と同様、対応していません。
未対応の車両では当然、新紙幣の両替だけでなく、ICカードのチャージもできません。乗車したとき、小銭がなく、新しいお札しか持っていないとの申し出があった場合どうなるのでしょうか?
大分バスの担当者は、「旧千円札を運転手に持たせて運行させるのは、事前の準備が大変で現実的に難しいと考えています。 車内放送で新旧と交換できる乗客がいないか呼びかけをするほか、お客様から千円札をお預かりした際、窓口にて現金と引き換えが可能な釣銭引換証をお渡しするなど臨機応変に対応することになると思います」
「また、2千円札以上の高額紙幣の両替は今後も対応しないことにしています。やはり小銭がない場合、他の乗客に両替が可能かどうか呼びかけるほか、釣銭引換証をお渡しするなどの対応をしています」としています。

大分バス乗合課 米田洋子課長代理:
「お客様には大変ご迷惑をおかけするのですが、乗る前に小銭をご用意いただくか、ICカードのチャージを事前にコンビニなどでしてもらえるようお願いします」



















