兄の年齢を超え妹が小学生に

3月20日、今年で8回目の命日。春の彼岸でもあるこの日、竹山さんは家族と一緒に寺を訪れ、沓里くんとの記憶に思いを馳せました。

竹山武志さん:
「もう8年なのか、まだ8年なのか…願いがかなうのであれば会って抱きしめてあげたい」

右)明里ちゃん

今年の春は寂しさと一緒に希望を連れてきます。沓里くんが亡くなったあと生まれた第6子の妹、明里(ひかり)ちゃん。4月で小学1年生になり、「ものすごく楽しみ。友だちと遊び、安全をちゃんと守りたい」と明るく話しました。待ち遠しい学校生活まであとわずか。沓里くんが背負えなかったランドセル。兄の年齢を超えた明里ちゃんが背負います。

竹山武志さん:
「息子が4歳で亡くなったから、明里ちゃんがようやく6歳になったという感じ。これから学校に通うようになるので、事故にあうリスクはあるけれど、思いっきりのびのびと元気に育ってほしい。それだけが親の願いです」

絵を描くのが大好きな明里ちゃん。「かずくんがニコっと笑っている顔。優しそうなお兄ちゃんだと思う」と話し、出会うことのなかった兄の元気いっぱいの姿を描いて、見せてくれました。

迎えられなかった卒業と心待ちにする入学。あれから8回目の春が変わらない思いと一緒に一歩ずつ進んでいます。