長崎県内では15日、新たに830人の新型コロナ感染者が発表されました。
今後の感染者数予測について長崎大学は『一日当たりおよそ2,000人のおそれ』もあるという結果を公表しました。

長崎大学熱帯医学研究所 有吉 紅也 教授:
「我々もこれはもう第7波だろうと考えています」
長崎大学は15日、会見を開き、連日、長崎県内で感染者数が800人を超えている状況について、”すでに第7波が到来している” との認識を示しました。

接種から時間が経ち、ワクチンの効果が弱まったことや、より感染力の強いオミクロン株『BA.5』の出現が原因とした上で、新たな対策を行わなければ、来月1日には県内の一日当たりの感染者数が2,000人に迫ると予測しています。

崎大学熱帯医学研究所 有吉 紅也 教授:
「長崎では1,946人と。まあ2,000人近い数にまで感染者が膨れ上がるとだろうと。重症化率が低いとは言っても、元々の感染者の絶対数がこれだけ増えると、医療ひっ迫に近くなるだろうと」
医療現場はすでに急速な感染拡大に対応できていないといいます。

長崎大学 泉川 公一教授:
「たくさんの波を経験してコロナの中身がわかるにつれて、医療体制も変えていかないといけないという中で、今回の波については少し間に合っていない状況がですね。何とか今の800人レベルというところを下げていっていただく」

長崎大学は感染者数を減らすためには、16日以降、人との接触を2割以上減らす必要があるとしています。

長崎大学 熱帯医学研究所 有吉 紅也 教授:
「今まで1週間に10人あってたとしたら、それを8人にするとか、そういった形で2割減少していただければ、なんとか長崎は1,000を超えないところで減少に転じるだろうと考えています」
さらに長崎大学は『マスク会食』や『換気の徹底』など基本的な対策に加え、3回目、4回目のワクチン接種の推進が感染拡大を防ぐカギになるとしています。