平地真菜気象予報士:
今日は急に雨が強まったと感じた方も多かったのではないでしょうか。
きょうは活発な雲が次々と流れ込みました。長崎市では1時間に42.5ミリの雨が降りました。
激しい雨となりました。
九州全体に活発な雲がかかっていて、長崎の西の海上でもまだ雨雲が控えている状況です。
今夜の予想天気図です。

梅雨前線と言ってもいいかと思いますが、九州北部付近に停滞していて、南に下がっていくタイミングで、前線に向かって湿った空気が流れ込んでいきます。
この流れが今夜、特に強まる予想で、このタイミングで雨が強まると見ています。

前線の動きです。今夜から明日にかけてゆっくりと南に下がっていきます。
ちょっと分かりにくいんですが、北に盛り上がるような部分があって、そういったところが長崎県内を通過していています。
ここは風が強く吹き、雨雲が発達しやすくなります。

雨雲の予想です。
湿った空気だけではなく、上空の寒気の影響があって、雨雲が発達しやすくなっています。

雲と風を重ねて見ていきますと、午後11時頃、特に風が強く吹き込み、雨が強まる予想になっています。大雨に警戒が必要です。
雨のピークはかなり短くなりそうなんですが、その間に線状降水帯が発生した場合は、数時間で一気に状況が変わる恐れがあります。

警戒が必要な時間をまとめてみました。
特に警戒が必要なのは、南部では今日の夜遅くから明日の未明にかけて1時間に50 mm 超える非常に激しい雨が予想されています。
北部でも今夜から日付が変わる頃にかけて、非常に激しい雨が予想されていて、大雨への警戒が必要です。
南部では1時間に70 mm という激しい雨が予想されています。『滝のように降る』イメージになりますので、警戒が必要です。

特に今夜、寝ている間に状況が変わる恐れがありますので注意してください。
今夜は安全なところでお休みください。

トータルの雨の量です。南部が多い予想になっています。
明日の夕方までで180 mm
北部が150 mm
五島では100 mm となっています。

今回は雨の降る時間が短いので、まとめてドサッと降る恐れがあります。
急に川が増水したり、急に土砂災害の危険性が高まることが予想されますので、気象台から発表される注意・警戒情報の留意してください 。

平地 真菜 気象予報士「長崎県の気象」について解説(15日午後5時放送)