ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る昭和30年代の貴重な映像の一コマで、〈テレビ黎明期〉の話題です。

日本から南米ブラジルへの移民の話題です。
ブラジルへの移民の始まりは1908年、そして長崎県からは1910年5月に「旅順丸」で渡ったのが最初とされています。

太平洋戦争を挟んで、戦後も多くの人たちが新天地を求めて長崎から海を渡り、南米へ移住しました。

1961(昭和36)年には海外移民のピークを迎え、1月にはこの年の第一陣として6世帯36人がブラジル・サンパウロ州へ渡りました。

今回の映像は、これらの家族を送る長崎県主催の壮行会を記録したものです。

小さな子供を含めた移民する家族たちが県庁で副知事らから激励を受けています。

万歳三唱のあと長崎駅から列車で神戸へと出発。

長崎駅では日の丸の小旗を持った多くの関係者の見送りを受け、発車ぎりぎりまで別れを惜しみました。

その後、神戸港から船に乗ってブラジルに向かいました。

この年は3月までに、ボリビアへの集団移住も含めておよそ140世帯850人が海を渡りました。

長崎市とブラジルとの関係は深く、1972(昭和47)年に長崎市とサントス市は姉妹都市を締結。

2016年には長崎市から路面電車の寄贈も行われました。

2023年9月には鈴木史朗長崎市長が、姉妹都市締結50周年行事に参加しています。

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している『ユウガク』より