ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る昭和30年代の貴重な映像の一コマで、〈テレビ黎明期〉の話題です。

日本におけるテレビ放送のはじまりは 1953(昭和28)年で、NHKと日本テレビが放送開始し、1955(昭和30)年にはTBSテレビが開局しています。

その後、急速にローカル地区の放送ネットワークも構築されていきました。
長崎地区では、NHKが1958(昭和33)年12月23日に開局。

これを受けて民間放送のNBC長崎放送は、予定より前倒しして1959(昭和34)年1月1日からテレビ放送を開始しました。

前年の1958(昭和33)年12月、稲佐山テレビ局舎で放送設備の火入れ式が行なわれました。

近代的な放送設備の前で神主さんによる神事が行われています。

当時の模様をNBCの辻アナウンサーが実況録音していました。

NBC 辻アナウンサー:
「送信機のスイッチが入れられ、いよいよ長崎放送テレビジョンの機械が運転を開始しました、調整室にズラリと並んでいるブラウン管に長崎放送 第5チャンネルのテストパターンがきれいに映し出されています」 

稲佐山局舎からのテレビ放送は1962(昭和37)年までで、その後は長崎市上町の旧NBC本館から行なわれました。

稲佐山局舎から長崎市内を展望した映像も残っていました。

当時は稲佐山観光道路も整備されておらず、展望台もなかったため貴重な映像です。旧三菱幸町工場が映っています(現在は長崎スタジアムシティが建設中)

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している”ユウガク”より