ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る、昭和40年代の《日本のロケット開発》黎明期の話題です。

長崎と言えば造船のイメージがありますが、実は日本の本格的なロケット開発は長崎から始まったといっても過言ではありません。

1966(昭和41)年12月、長崎県長与村(現在の長与町)の堂崎。
大村湾に面した静かな場所に、三菱重工長崎造船所の堂崎試験場があります。

ここで国産初の人工衛星打ち上げ用液体ロケットエンジン「LS-C型」の燃焼テストが行なわれました。

高さ13メートルのテストスタンドでは、燃焼試験に向けて着々と作業が進んでいます。

コントロールセンターの中は緊張した空気に包まれ、スタッフが固唾をのんで見守っています。

5、4、3、2、1とカウントダウンが始まり、作業スタッフがレバーを引くと液体ロケットからオレンジ色の炎が勢いよく噴き出されました。

上空に湧き上がる噴煙。轟音が近くの山や海に響き渡りました。

安堵の表情を浮かべる作業員。
ロケットは設計通りの成果を収め、実験は成功しました。

これにより、日本初の実用人工衛星の打ち上げに向けて一歩前進しました。

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より