ちょっとひととき…懐かしい“昭和の長崎“を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る昭和30年代の貴重な映像の一コマです。

2021年に『世界新三大夜景』に再認定された長崎市で “1,000万ドルの夜景”とも呼ばれるビュースポットとして有名な稲佐山。
晴れた日には 雲仙・天草・五島列島までも見渡すことができます。
稲佐山の高さは東京タワーと同じ333メートル。
福山雅治さん、さだまさしさん など有名アーティストが野外コンサートを行う場所としても全国的に有名です。

長崎市のシンボル、稲佐山にロープウェイが開業したのは、1959(昭和34)年10月でした。
ふもとの淵神社駅から頂上の稲佐岳駅までの距離は 1,096m。スピードは時速18キロで、当時、国内のロープウェイでは日本一の速さを誇りました。


その頃、稲佐山の登山道路は、山の斜面を切り開いた未舗装の道路でした。
その山にロープウェイが設置され、5分で頂上まで行けるようになったのです。


オープン当初の ゴンドラ2台の名前は「つる」「はと」
モノクロ写真で分かりづらいですが、当時のゴンドラの車体は桃色だったそうです。



開業時の女性ガイドさんは6人、長崎では花形職業の1つでした。
ゴンドラは40人乗りで、運賃は大人往復150円でした。
この頃、電車運賃が 15円の時代でしたが、もの珍しさもあって、この年は40万人の利用客がありました。

ちなみに「長崎ロープウェイ」の利用者数は、1959年から2022年までの累計で900万人に達し、長崎観光の一翼を担っています。
現在のゴンドラは、フェラーリのデザインを手がけたとして有名な、世界的工業デザイナー・奥山清行氏率いる KEN OKUYAMA DESIGN によるもので、全面ガラス張りの斬新なフォルムが特徴です。
放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より