降らなかったと言われる「黒い雨」は大村でもー

爆心地から約18キロ。大村市にある「長崎空港」入り口の海岸にいた川良政好さんは、原爆を落としたB29と原子雲を目撃しました。

川原政好さん(93):
「ちょうど空がちょっと晴れてるでしょ。あの辺の角度だったですね」

巨大なきのこ雲が立ち上った後には、泥混じりの爆風が吹き荒れたと言います。

「ピカっとしてしばらくしてから音と爆風がして。ここまで爆風がくるとは…」

被爆80年に向けて戦争や被爆の証言を集めている大村市には、長崎の被爆地域外では降らなかったとされている『黒い雨』の証言も寄せられています。

大村市近代資料室 川内彩歌 学芸員:
「(大村湾で)泳いでる途中に「黒い雨」が降ってきたからなんだ?と思って引き返したという話はありましたね」

『黒い雨』