広島の『黒い雨』被害者を救済する新基準ができて1年半。この間、広島では遠くは爆心地から40キロにいた人まで、新たにおよそ5千人が被爆者と認められましたが長崎は救済対象から外されたままです。
長崎で40キロと言えば島原半島、そして熊本県の天草まで届く距離。
NBCでは長崎の被爆地域以外で原爆の雨や灰の証言を掘り起こすと共に改めて原爆放射能の影響を考えます。

飛散した放射性物質 大きさはPM2.5と同じ位

爆心地から30キロ、被爆地域から遠く離れた諫早市高来町には、強烈な閃光と地響きの後、西から真っ黒な雲が押し寄せたと言います。

荒木登志男さん(84):
「もうモクモクして向こうから雲が、西から来たんですよ」

そして数時間後には、まだ夕方でもないのに辺り一面が真っ赤にー。
当時6歳だった荒木さんは「建物も人の顔も地面も空も赤く染まり、とても恐ろしかった」といいます。…『灰』が漂っていたのでしょうか…?

「とにかく見える所は全部真っ赤ですからこれが一番恐ろしかったです」