長崎県佐世保市に拠点を置く陸上自衛隊水陸機動団で20日、開催された “あるイベント”
去年、決定された安保関連3文書に基づく“自衛隊部隊の変化”の始まりを感じさせるものとなりました。


装備を付けたまま飛び込む隊員──
ヘリコプターや洋上の艦船から海に降下し、上陸するまでを想定しています。


20日、陸上自衛隊相浦駐屯地で水陸機動団の訓練が公開されました。
訓練の様子はアメリカ海兵隊や自衛隊に装備品を納入している民間の業者にも公開されました。

長 征爾 記者:
「今回、行われた一連の取り組みを自衛隊では『水陸両用作戦調査研究会同』と呼んでいます。今回、初めて開かれたものですが、それには理由がありました」


政府は去年12月に安全保障関連3文書を発表しました。
その中の一つで、これまでの『防衛大綱』から移行した『国家防衛戦略』では、“敵基地攻撃能力など防衛力の抜本的強化”の方針を示しています。

水陸機動団 梨木 信吾 団長:
「私以下、水陸機動団は 引き続き進化してまいりたいと考えております」

増額された防衛予算で装備品の充実などが図られる中、今回は “これからの自衛隊が目指すべき姿”を改めて確認するのが目的です。

元陸上自衛隊 東部方面総監 磯部 晃一氏:
「いかに侵略を防ぐかということを真剣に日本は考えないといけない。去年12月に政府が決定した反撃能力。これを早く十分に持つことが一番大事」

防衛政策の大きな転換が示されてまもなく10か月。
その変化が現場の部隊にも目に見える形で表れようとしています。