軍の命を受け、写真家・山端庸介氏とともに被爆翌日の長崎を訪れた詩人と画家がいました。
2人が文章と絵画で残した貴重な記録を掲載した同人誌がこのほど発刊されました。

同人誌のタイトルは『被爆翌日』
軍の命を受けて写真家・山端庸介と共に被爆翌日の長崎に入り調査した詩人・東潤氏と画家・山田栄二氏が残した2冊の記録です。

この同人誌は、フリーディレクターの吉村文庫さんが、被爆翌日の長崎を客観的に記録した資料に触れてほしいと制作。

東氏の直筆原稿と山田氏の絵画が全て掲載され、英訳や関連資料もついています。

発刊に合わせて開かれた会見では、東潤氏の長男・昭徳さんが生原稿を披露。

“あらゆる語彙が無力に感じた長崎の惨状” ──父の書斎で発見した原稿にはメモがありました。

長男・東昭徳さん:
「(メモに)『これは宝だ』って書いてあったんですよ。親父が『やっぱ、これは出さないけない』っていう思いが強い感じがずっとありましてね。
この事実をですね、もっともっと知ってもらうってことは、皆さんのお役に立てるんじゃないかなと思っております」

同人誌『被爆翌日』は、原爆資料館と長崎市の好文堂書店で販売されているほか、電子書籍でも読むことができます。