■ "景観が美しく地価が下がる"ことでビジネスチャンスが生まれる?

住吉:
そうした動きは県内に実際にみられるのでしょうか?
平家:
例えば、五島市では大手商社の双日などが『リゾートホテルを建設中』であったり、長崎市でも平坦地と比べて地価が安い『斜面地で物件を格安で購入』して『民泊施設として貸し出す』という動きも出てきているそうです。


いずれも "景観の美しさ" が特徴で、国内の富裕層や、今後、受け入れが再開される外国人観光客に対して一定の需要が見込まれるということですので、単純に地価が下がった地域に全く魅力がないということにはならないのかなと思います。
新幹線開業はもちろんなんですが、こうした様々な変化をチャンスにつなげる動きが、これから県内で続々と出てくることにも期待したいと思います

住吉:
今後、こうした動きが続くために必要なことはなんでしょうか?
平家:
大切なのは『持続性』です。新幹線が開業するからとか、地価が上がっているからといって何もしなければ、効果は短時間でなくなります。
また、新たな投資についても、ただ『お手並み拝見』ではいけません。
そのためには"点での動きや投資"を "面として活かせる"ように、その地域の行政や企業、住民の方々の『協働』は不可欠だと思います。