3日も長崎県内は朝からところによって大雨となり、佐世保市では県の景観資産に登録されている建物が全壊しました。

気象台は4日夜から再び雨が降りだし、これまでの雨で地盤が緩んでいるところもあるとして、土砂災害に注意するよう呼びかけています。

長 征爾記者:
「江迎町の建物の倒壊現場です。倒れてきた建物の太い柱で道路の半分が埋め尽くされ、交通規制が行われています」

バラバラに全壊した木造の建物。長崎県の景観資産に登録されている建物でした。

3日午後4時すぎ、佐世保市江迎町長坂で、食品会社が車庫として使用していた築百年近くになる建物が倒壊し、関係者が警察に通報しました。

建物の関係者:
「ドスンと(音がなった)。今日の朝雨がひどかったので、雨漏りがひどかったものですから。泥がだらだらっと落ちてきたりしたもので、業者さんに電話したら、絶対に入らないでくださいと」

倒壊したのは、旧平戸商業銀行江迎支店の倉庫で、2005年に長崎県の景観資産に登録されていました。

当時、車庫の中には車1台が停まっていましたが、従業員などはおらず、けが人はいませんでした。

九州北部にある梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、長崎県内は今朝も局地的に大雨となりました。

2日夕方の降り始めからの降水量は
島原 119.5ミリ
雲仙岳 105ミリ を観測しました。

4日正午までの24時間降水量は、いずれも多い所で
南部・北部・五島 120ミリ
壱岐・対馬 30ミリ と予想されています。

長崎地方気象台によりますと、3日は激しい雨や、落雷・竜巻などの激しい突風のおそれはなくなったということですが、雨は4日の夜から再び降り出し、5日の水曜日には激しい雨が予想されるということです。

気象台は、これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、土砂災害に注意するよう、よびかけています。