長崎県諫早市が所有する施設で働いていた男性が上司からパワハラを受けたとして施設を運営する指定管理者に対し、謝罪などを求める要求書を提出しました。

パワハラ被害を訴えているのは、諫早市の温泉施設で働いていた30代の男性です。

施設は市の委託を受けた財団法人が運営していて去年10月から働き始めた男性は掃除の際に上司から「口答えをするな」と怒鳴られたり、腰を蹴られたりするなどのパワハラを受けたということです。

男性は休職を経て今年3月に解雇されました。

会見で元職員の男性は「暴力を加えた側は何のペナルティもなく、被害を受けた側が解雇されることがまったく理解ができない」と話しました。

男性が加入した労働組合は29日、法人に対し『パワハラの事実を認め、謝罪などを求める要求書』を提出。

施設では他の職員に対してもパワハラが行われ、退職を余儀なくされるケースがあったということですが、法人は「施設でのパワハラ行為は確認されなかった」としています。