長崎県内は、1日午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害が発生する危険度が急激に高まる恐れがあります。
暗い時間に災害の危険度が高まることから気象台では明るいうちの避難するよう呼び掛けています。
白壁史朗記者:
「午後2時過ぎの佐世保市松浦町です。大粒の雨が道路を叩きつけています」

活発な梅雨前線の南下に伴い県内は30日局地的に雷を伴う激しい雨が降りました。

長崎市では午後3時17分までの1時間に57.5ミリの非常に激しい雨を観測。
河川の増水や道路冠水の報告も相次いでいます。

長崎市宝町では国道とJR長崎線の立体交差が冠水。
トラック1台が動けなくなり午後3時前から通行止めとなりました。

動けなくなったトラックの運転手:
「(水に)浸かってエンジンが止まってかからなくなったので、とりあえず避難しました」

気象台によりますと、県南部と北部は1日にかけて警報級の大雨となる恐れがあり、さらに九州北部地方では1日午前中にかけて『線状降水帯』が発生して、大雨災害が発生する危険度が急激に高まる恐れがあります。

福岡管区気象台(30日午前):
「線状降水帯が発生した場合、急激に土砂災害の発生の危険度が高まります。心構えを一段上げて頂いて警戒して頂ければと思っています」
南部と北部では30日と1日、多い所で1時間に70ミリの非常に激しい雨が予想されています。
暗い時間に災害の危険度が高まるため、気象台では早めの避難を呼びかけており長崎市では午後6時、市内12か所に避難所を開設しました。

『土砂災害特別警戒区域』を含む長崎市西山2丁目では、自治体が自主的に集会所を避難所として開放し、自由に使える土のうや毛布、懐中電灯などを用意して大雨に備えています。

西山2丁目自治会 石谷 忠善 自治会長:
「お年寄りの方が多いので出来れば早めに避難して頂ければ助かりますし『仮の避難所』として使用しているところです」

一方、梅雨前線は1日午後にかけて九州南部まで南下した後、再び北上する見込みです。

3日月曜~5日水曜にかけて断続的に激しい雨や非常に激しい雨が降る恐れがあり、一旦雨がやんでも来週中頃まで災害の危険度が高い状況が継続する見込みです。