国内では外国人観光客が増加していますが、インバウンドをけん引した中国からの観光客はコロナ禍前の2割にとどまっています。
クルーズ船の長崎入港数はコロナ禍前の6割近くまで回復していますが、その多くは”日帰り客”。支出額の多い”宿泊”は期待できません。
そこで”空路”での入国者を増やし”宿泊”してもらう、さらに“医療”を活かした観光戦略がインバウンド復活のカギとなりそうです。
【住吉 光キャスター(以下:住)】
長崎の暮らし経済を分かりやすくお伝えする『ウイークリーオピニオン』
平家達史NBC論説委員(以下【平】)とお伝えします。
先月、このコーナーでお伝えした“長崎市松ヶ枝国際ターミナル入口の案内図”
かなり傷んでおり、観光地の様子も全く分からないと指摘しました。





それが、放送をきっかけに整備されました。ヒビがなくなり、道も観光地の様子もはっきりと分かるほか、電停の名称も最新の情報を反映したものとなりました。
長崎を訪れた外国人にも見やすい案内図です。
【平】関係者の方々がこんなにも迅速に対応してくださったのは、素直に嬉しく思います。
【平】今回のテーマは──
長崎のインバウンド復活のカギは?
新型コロナウイルス感染症による入国制限を含む水際対策が、今年4月29日に解除され、国内では外国人入国者数が増加しています。
そこで、長崎の今後のインバウンド戦略を立てる上での現状と課題を探っていきたいと思います。

コロナ禍前(2019年4月)の日本全体での入国者数の多い国・地域をみると──
1 中国
2 韓国
3 台湾
4 香港
5 米国 の順でしたが、
今年4月時点では
1 韓国
2 台湾
3 米国
4 香港
5 中国 の順となっています。
これは、中国が “日本への団体旅行を制限”しており、2019年比で2割に止まっているためです。



こうした中、長崎県観光連盟では新たな中国人観光客の発掘のため、今月、中国の旅行代理店の担当者7人を長崎に招きました。
担当者は「長崎の夜景や温泉など、西九州地域には魅力的な観光素材が備わっている」と言います。

大連の旅行代理店担当者:
「長崎の夜景はまだ、見たことがないですね。お客さんとしては楽しみにしてるかなと思います。だからコースには入れようと思います。
例えば、3泊4日または4泊5日のコースを計画しようと思います。
大連のお客さまは“日本料理”と日本の“温泉”が大好きなので、こっちに来たら少なくとも2泊は温泉に入れようと思います」