空からの入国者を増やし “宿泊”を増やす

【住】では、観光消費拡大のためには、どうすれば良いのでしょうか?
【平】一つは、クルーズ船だけでなく“空からの入国者”を増やすことが鍵になると思います。

長崎空港の国際線は、新型コロナの感染流行前は『上海便』と『香港便』が就航していましたが、今年の10月28日まで運休が決まっています。
因みに、運休前の長崎空港の外国人利用者は、月に2~3千人ありました。

【住】それが、今いないということですよね。
【平】はい。九州内の福岡・熊本・佐賀空港発着の国際定期便は、就航を再開しています。

国際チャーター便をみると、鹿児島・宮崎・熊本・北九州空港で実績があります。
長崎空港が再開できない理由を長崎県の担当者に聞きました。

長崎県国際観光振興室 高橋圭室長:
「航空会社側の人員体制の部分と、空港側の受け入れ体制というのが一番課題になっていると思っております。
具体的には“手荷物の受付”をしたり“航空機の誘導”などの、いわゆるグランドハンドリングと言われる事業者の部分です。
そこの人材不足が非常に課題となっていて、空港の受け入れ態勢がしっかり整っていないので、再開していないという状況になってます。

【住】人材不足、最近はどの分野でも聞かれる内容ですね。
【平】なかなか対応が難しいことではありますが、九州各県に止まらず、全国の地方空港で続々と再開できている状況ですから、全国の波に乗り遅れないように、何とかして欲しいところです。