インストラクターの個別指導で上達が期待できる

加えて、専門のインストラクターが指導することで、子ども達がより早く上達することが期待できるといいます。

長崎市立小江原小学校・兒玉 憲治教頭
「個別に指導をしていただける方が3人・4人といますので、子どもたちも泳法を的確に習って、泳ぐことができていると思います」

一方で、学校からの移動時間の確保などを理由に、授業数はこれまでの10コマから9コマに、プールで授業を行う日数も減少しました。

長崎市教育委員会 学校施設課・西原 政彦課長:
「学校でやる場合は、1コマ1コマ授業をやるんですが、移動時間が移動するたびにかかるので、ある程度(1日に)まとめて、民間(プール)で授業を行ってもらう。
学校施設で元々やっていたカリキュラムは、きちんとその9コマの中で、できているという状況です」

民間プールを利用する学校を更に拡大した場合に、授業の実施期間をどう調整していくかや、中学校の場合は水泳部の練習場所をどうするかといった点は、今後の検討課題となっています。

教職員の働き方が問われる中、安全管理や水質管理などの負担を伴っていた授業を外部に委託することで、1人1人の子ども達を見る余裕が生まれました。

長崎市立小江原小学校・寺田 早苗教諭:
「担任としては補助的な立場になるんですけど、子どもたちの様子をよく観察できたり、できたところをきめ細やかに褒めたりできるのは、すごくいい」

時代や環境が変化する中で、子どもたちにとってより良い授業をしていくため、学校現場での模索と取り組みが進められています。