就任から1か月が過ぎた鈴木 史朗長崎市長が1日、もう一つの被爆地・広島市を訪問し、核兵器なき世界の実現に向け、連携を強化していくことを確認しました。

被爆2世でもある鈴木市長は1日午後、市長になって初めて広島市を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花しました。

世界に2つだけの戦争被爆地・広島市と長崎市の市長は、核兵器のない世界の実現に向け、国際NGO『平和首長会議』の会長と副会長をつとめるほか、国際会議への出席や、核兵器を巡る共同声明などで行動を共にしてきました。

広島市 松井 一實 市長:
「田上 前市長とは、いつでも電話で相談できるように、あるいは意見交換することでホットラインを作っていました」

鈴木市長は松井 一實広島市長と初めて会談。

両市の関係を強化していくこと、またG7広島サミットの合意文書に盛り込まれた『各国指導者や若者による被爆地訪問の推進』に、共に取り組んでいく事を確認したということです。

広島市 松井 一實 市長:
「(G7サミットで)『自分達(政府首脳)が(広島に)来たんだから、他の国の首脳も来て”被爆の実相”を見るべきだ』そんなビジョン(合意文書)になっていると思っているので、それについては長崎と一緒にやっていく」

長崎市 鈴木 史朗 市長:
「広島市と緊密に連携して、これから取り組んでいかなければいけないと思いを強くしました。ホットラインを通じて、市長になったばかりなので、先輩である松井市長に色々と教えを乞いたいと思っております。よろしくお願い致します」